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★スタッフ日記★2022/06/19
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相手の変化を認めてあげる
みなさんこんにちは。
YSこころのクリニックカウンセラーの
文勝敏です。
前回(6月9日)から引き続き、
佐藤康行先生著書奇跡を呼び込む
「わがままスッキリノート」の内容をご紹介させていただきます。
この書籍には、薬物依存、アルコール依存、
それぞれの患者様とそのご家族に佐藤先生が
カウンセリングし治癒していく過程のやり取りが収録されています。
アルコール依存、薬物依存、過食症、
親への依存...何かに依存する自分に、サヨナラした。
あなたの自立を促し、幸運を呼び込む。
そのヒミツは、この「ノート」に。
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佐藤
話は変わりますが、川端さんは、どういうときに奥さんに対して感謝の気持ちがわいたり、
好きだと思ったり、好意的な思いになりますか?
川端
やはり、疑わないで信じてくれたときかなぁ・・・・・・。
今までずっと疑われてきたから。
佐藤
一つ目は、疑わないこと。それから?
川端
こういう時は私には絶対にこうする権利があるという、そういうのをなくしてくれて、
存在を認められた時が、すごく、無条件にうれしいですね。
佐藤
具体的に、どういう時に「認められたな」と思いますか?
川端
薬が減ってきたのを、「絶対大丈夫だ」という目線に立って見てくれることとか・・・。
佐藤
そうですね。薬はもうすでに四分の一にまで激減していて、
願っていたことが、今かないつつあるのですよ。一番大事な事が解決してきています。
彼の場合は、薬の量という、変化がとてもわかりやすいものがあります。
彼が変わるということは、鏡ですから、妻のあなたも変わるわけですが、
何がどのようによくなりましたか?四分の一にまで改善されたものがありますか?
早紀
うーん・・・・・・。
川端
「あなたのためにこれをやってあげているから、
私にも当然こういうバックがなくてはいけない」という、それがなくなると・・・・・・。
佐藤
GIVEアンドTAKEという考え方がいやなのですね。
早紀
だって、大変なんだもん(号泣)。・・・・・・そうはそうだろうけど、大変なんだもん。
家のこともして、仕事もして、薬も買いにいって・・・・・・。
彼は、家のこと全然してくれないし、全部、私がやっているといえば言い過ぎだけど・・・・・・。
私としては、やった方がいいと思う行動は、全部しているつもりです。
薬を渡すときも、悪いエネルギーを出してはいけないと、気をつけて渡すようにしているし・・・・・・。
日常やっていることで、体力的にしんどいと思うことがあるのですが、
そうしたときに、私の場合は、「でも、やらなくては」と思って無理をするわけです。
それが、鬱積している感じがして・・・・・・。
それ以上何かしろと言われるのが、今、すごくしんどいのです。
「これ以上できない」じゃないですけど・・・・・・。
佐藤
彼を認めてあげることは、しんどいことですか?
早紀
いいえ。しんどくないです。
佐藤
そうでしょう。
※
後の章でも述べますが、この自立プログラムの照り組みにあたって、
相手の変化を認めてあげるということは、とても重要なことです。
しかし、「自分の問題ではないと思っている人へ流れを変える」の項でもお話ししたとおり、
過去のトラウマからくる疑いの心があると、相手の変化を素直に認めてあげることができません。
トラウマというのは、「覚えている」ということです。
覚えているから、湧き出てくるものに苦しめられているのです。
そしてそれにとらわれ、疑いの心が出てくるのです。
しかし、それは過去の残像です。実像を見ていないし、今に生きていないのです。
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次回につづきます。
最後までお読みくださり、
ありがとうございました。