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★スタッフ日記★2022/12/31
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子どもに対する期待を捨てる!
皆さま、こんにちは。
YSこころのクリニックのカウンセラー奥村紀子です。
皆さま、2022年はどのような一年だったでしょうか?
私は思い返すと色々ありましたが、
ついこの間、暑い夏だったような気がしています。
もっと一日一日を大切に生きたいなぁと思っています。
今年一年、大変お世話になり、ありがとうございました。
来年は、クリニックも変化の時ですが、
『真我は悪くなるわけはない』 という佐藤先生のお言葉通り、
心機一転、更に良い方向に向かっていることを確信しています。
また、来年もどうぞよろしくお願いいたします。
それでは、佐藤康行先生著の「捨てる哲学」より。
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子どもに対する期待を捨てる!
海外映画の話です。
一人の天才少年がいました。その少年は驚くべきIQの持ち主です。
母親はその子に対して特別扱いをしませんでした。
ただ、世間は放っておいてくれません。
少年は英才教育研究者の格好の研究材料にされたのです。
当の本人はというと、知能を至上のものとする英才教育の愚かしさを
見通していました。彼は自由奔放に振る舞います。
そして研究者に型にはめることの愚かさを気づかせるのです。
教える立場の研究者が逆に教えられてしまったわけです。
「人間は全員が天才である」
これは私の持論です。
人は皆かけがえのない個性を持って生まれてきます。
それは天から与えられた贈り物です。
天才とは、天与の才能に気づき、自覚し生かして生きる人を言うのです。
親は我が子に、できるだけよい教育を受けさせ、
「いい子」に育ってほしいと願うものです。その願いが、
親を胎教や早期教育へと駆り立てることになるわけです。
「いいと思うことは何でもやってあげたい」という親心、
それをわからないわけではありませんが、そこには大きな問題があります。
一人一人の個性は決まっています。
ですから、周りの真似をすべきではないのです。
胎教や早期教育は、できあいの型に子どもをはめ込むことになります。
親としてできる最善のことは、「良い人生であってほしい」と祈ることぐらいです。
とかく「いい子」というと、親にとって都合の「いい子」を
指している場合が多いものです。それは、親の価値基準であって、
子どもを無理に型にはめ込むことになります。
今までの教育は、試験で高得点を取ることが求められてきました。
そして、いわゆる偏差値の高い学校出身者が、
社会に出ても優遇されてきたのです。胎教や早期教育で学べるのは、
この従来の教育に沿った競争社会で勝ち抜くノウハウです。
しかしこれからは、今まで以上に個人が尊重されていくことでしょう。
競争より協調が尊ばれる時代になっていくと思われます。
そして、モノではなく心を重視する時代になっていくはずです。
皆が「本当の自分」を生きる時代です。
本当の自分を知り、自分が生まれてきた役割りや使命に目覚めて、
人生をまっとうするように仕向けることこそ、
これからの教育には必要なのです。
大事なことなので繰り返します。
指紋が一人一人違うように、個性も一人一人ちがうのです。
親が子どもに強い願いを持てば持つほど、
子どもは不自由になっていきます。
親は、子どもに願いを持つのではなく、放しながら喜んであげることです。
どんなに親の自分が確信を持っていたとしても、
自分の価値観の型に我が子をはめ込むべきではありません。
執着するのではなく、愛を放つのです。
たとえ結果的に親と同じような価値観であったとしても、
子どもに自ら選択させることです。せっかくこの世に生まれてきたのです。
親が思う型にはめるということは、生まれてきた甲斐を子どもから
奪うようなものです。そんな人生を子どもに強いてはいけません。
一人一人が天から与えられた個性に目覚め、それらを十分に生かして
生きていくことが大事なのです。型にとらわれることなく、
自由で伸びやかで、愛溢れる人に成長するよう、お手伝いすることが、
親ができる最高の教育なのではないでしょうか。
オギャーと生まれたときから、その子にはその子の特性があるのです。
子どもが伸びようとする方向に、時々手助けしてあげるぐらいで
ちょうどいいのです。あとは、最良の状態を演出して、
自由に思い切り羽ばたかせてあげることです。
▶︎ 型にとらわれることなく ▷▷ 子どもに対する期待を捨てる!
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今日も最後までお読みいただき、ありがとうございました。