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所長マイクのブログ,2019年ブログ2019/10/10
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患者さまの喜びの声! 6 「死にたい気持ちが一転しました!」
職場での出来事をきっかけに、うつで休職。死にたい気持ちが一転しました!
大沢未樹さん(仮名・29才)
【何のための仕事なの?】
私は保健室の先生になって8年目になります。
自分の中でうつになったきっかけは二つあり、一つ目はずっと保健室登校をしていた生徒が、卒業後すぐに自殺して亡くなったことです。
社会に巣立つ生徒たちを育てることが自分の仕事だと思っていたので、無力感を感じるようになりました。
一年後、別の学校へ異動になりました。
心機一転、頑張っていくはずが、同僚の先生から厳しい指導を受けるうちに、自分のしていることがすべて間違っているような感覚で、苦しい日々が始まりました。
仕事が手につかず、運転中に記憶が飛んで車をぶつけたり、眠れず、食事もとれなくなって、生徒の顔が仮面に見えたり、通勤中に記憶が飛んで無断欠勤も……そのうち、ついに出勤できなくなりました。
ある方の紹介でYSこころのクリニックを知りましたが、治療が始まると本当に苦しい日々でした。
ワークをすると自己否定感と死にたい思いが出てきて、何度もやめたくなりました。
でもそんな中で、今まで感情を抑圧し、全て自分を責めて解決してきた心の癖に気づきました。
小さい頃からあった分離感、寂しい思い。
だから「一人で頑張って生きていかなくては」と思っていました。
人に迷惑をかけるなどあり得ない行為でしたが、うつになり、人に頼るしかありません。
カウンセリングの時に、「あなたにわがままを言われて嬉しい人もいるんだよ」という一言が、私にはない価値観で、すごく驚いて。
今まで思っていた自立≠ヘ違うのかも。
そう思い始めました。
【私は生かされていた】
受診しているうちに体調は良くなっていきましたが、どうしても死にたい思いが消えません。
ある日、もう海で自殺しようと決め、遺書を書きました。
死ぬことを決めてしまったら、驚くほど冷静で、恐怖心も苦しみも全くありませんでした。
そういった感情は生きるためにあったんだと思いました。
車で出かけようとしましたが、父が車を使っていて出かけられず、父の帰りを待つうちに、衝動的な気持ちは落ち着いていきました。
あんなに自分の命を手放したのに、それでも私は生きている。
本当に生かされているんだと確認できました。
その後、2日間のワークを受けた時、初めて「生まれてきてよかった」と、自己肯定感を感じることができました。
その日の夜、車を運転してたら、突然ウワーッと「辛かった、苦しかった」という思いで涙があふれて、「おかえりなさい」という声が自分の中から聞こえてきたんです。
その瞬間に心と体が一致した感覚がありました。
泣いた後、あんなに強かった死にたい気持ちがなくなっていて、うつが消えていました。
今、落ち込むことはまだありますが、もう絶対に自分の命を離したくないです。
そして私が生きて、私なりの人生を歩むことで、亡くなった生徒も、今まで出会った生徒達の命も生かされていく。
そんな気がしています。
あの苦しかった時間の一つひとつがいろんなことを教えてくれて、財産になりました。
あきらめずに向き合ってくださった先生方と、このメソッドを開発してくださった佐藤先生、産んでくれた両親、生き延びてくれた私の命に、今は感謝の気持ちでいっぱいです。
本当にありがとうございました。
では、また明日。
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