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所長マイクのブログ,2019年ブログ2019/08/16

幸福感について


 

昨日の文献をさらに掘り下げていきます。

 

 

昨日の文献とは、UCLAスティーブ・コール博士とノースカロライナ バーバラ・フレデリクソン博士らが行った、人の幸福感を「快楽追究型」と「向上心追及型」二つに分けて、遺伝子の違いの研究についてです。

 

 

同じ「幸福感」でも「快楽追求型幸福感」と「向上心追及型幸福感」では「免疫力」に差が出るのかという研究です。

 

 

結果的には、遺伝子の発現レベルで明らかな違いが出ました。

 

 

「快楽追究型幸福感」とは、「美味しいものを食べて嬉しい」「欲しかったものを買って満足」といったような、いわば、「好きなことをして」「短期的」「目先の欲求を満たす」ことで得られる幸福感をいいます。

 

 

かたや「向上心追及型幸福感」は、「目的意識や向上心を持ち」「貢献できた」などで生きがいを味わう時の「長期的」な幸福感です。

 

 

英語では、前者が”Hedonic”(快楽主義的)、後者が”Eudaenomic”(安寧型)となっています。

 

 

実験では、それぞれの幸福感に関係する質問をして、どちらの幸福感が強いかで被験者を分け、それぞれの血液の遺伝子を調べました。

 

 

すると、次のような結果が出ました。

 

 

○快楽追究型幸福感が優位になっている被験者からは、「炎症を引き起こす遺伝子の発現」がみられた

 

 

○向上心追及型幸福感が優位な被験者からは、「免疫力がアップする遺伝子の発現」がみられた

 

 

どちらも同じように「幸福感」は味わっており、自身は不幸だと思っていないにも関わらず、幸福感の源泉によっては真逆の違いがあると言うことです。

 

 

結論的に私たちの遺伝子レベルでは、

「快楽を追究するタイプの場合は、身体にはよくない」

「向上心を追究するタイプの場合は、身体にもよい」という訳です。

 

 

快楽追究型幸福感とは、一時的なストレス発散型ともいうこともできるでしょう。

 

 

何かのストレス、特に対人関係でのストレスを感じた時に、「帰りに一杯やる」「カラオケで歌いまくる」「欲しいものを買う」「スポーツで汗を流す」「ゲームに没頭する」「思いっきりケーキを食べる」などの発散方法です。

 

 

しかし、この発散型で一時的でもスカッとするだけならまだしも、遺伝子的には、身体に良くない方向へ進んでいるという事実は、特筆すべき点です。

 

 

方や、向上心追及型幸福感で心の状態も身体の遺伝子の状態も良い方向へ向かうと言うことです。

 

 

「生きがいを感じる幸福感」とは、自分の生命の生かし方に通じます。



人は誰しも、「自分の存在意義」を感じることがとても重要になります。



「誰かのお役に立てた」「人に喜んでもらえた」という実感ですが、究極的には「自分の存在そのものが人のお役に立てているという実感」だと、開発者佐藤康行先生は言われます。



心を病んでいる症状の方は、特に「自己肯定感」が低い場合が多いです。



短期間で心の病を解消する佐藤康行メソッド(YSメソッド)は、瞬時にこの「自己肯定感」を最大限にすることが可能です。



一気に「自己肯定感」がアップし、「存在意義」が明確になる幸福感こそ、佐藤康行メソッドの真我開発で得ることができる典型的な幸福感なのです。

 

 

 

★参照 「環境と遺伝子の間」

http://wired.jp/2013/11/28/epigenetics/

 

★参考 元の論文(in English

A functional genomic perspective on human well-being”

http://www.pnas.org/content/110/33/13684.full

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