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コラム2022/11/28
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うつ病は一人暮らしでも治せる?
うつ病は一人暮らしでも治せるのか。
そう思い悩む方もいるかと思います。
当然、一人暮らしでもうつ病になる可能性はあり、また当然、風邪と同じく一人暮らしの病気は不安がつきものです。
そこで本記事では、うつ病と一人暮らしの関係性について、リスクや予防方法まで詳しく解説します。
ストレスの多い現代を生きるうえで、うつ病の正しい知識を持っておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
もっとも気になるのは、一人暮らしでもうつ病は克服できるのかということでしょう。
結論からいえば、一人暮らしでうつ病を快復までもっていくのは極めて困難です。
もちろん進行度にもよりますが、うつ病は最悪の場合自殺にまで至らしめる病です。
家事もままならず、仕事も手につかず、外出もままならない。
頭の中では強いストレスや虚無感、自殺のことが飛びかっていて、そんな状況になってしまってからでは自力で治すことなど無論不可能です。
生活習慣の乱れから、二次障害を引き起こすことも少なくありません。
一人暮らしの場合は、引きこもりがちになったり、話をする相手もおらず心細かったりするので、外出したくなったときに連れ出してくれる、話したいときに話を聞いてくれる人に頼ることが大切です。
では、実際に一人暮らしの人がうつ病を発症した場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
ここでは、とくに引き起こりやすい以下2つのリスクについて解説します。
それぞれ確認していきましょう。
まずは、気づいてくれる人がいないというリスクです。 これが何を意味するか。
先ほど、一人暮らしでのうつ病は克服が困難だと話しました。
つまりはうつ病であることを自覚もできないままうつ病の苦しみに苛まれる懸念があるということです。
治療の一歩を踏み出すためには「自覚」が必須のため、苦しんでいることに気づき、通院をサポートしてくれる人の存在が大切です。
また、生活に影響が出るというリスクも挙げられるでしょう。
うつ病になると生活エネルギーが急激になくなります。
それによって、家事や入浴など今までできていたことができなくなってしまいます。
また、料理はおろか食事も手につかず、栄養失調や生活習慣病の恐れも。
一人暮らしの場合は、うつ病になってからも生活のことを自らやらねばならない状況になってしまうため、何より「頼る」ことが大切になります。
次は、一人暮らしでのうつ病を予防する方法を紹介していきます。
冒頭でも説明したように、一人暮らしでのうつ病は一度発症すると自力で寛解へ向かわせるのはほぼ不可能です。
しかし、一人暮らしの方でも日頃からうつ病を予防しておくことで、一人でも安心して暮らせます。
ここでは、とくに有効な予防方法を以下の4つ紹介しましょう。
それぞれ解説していきます。
まずは日の光にあたるという方法です。
オーソドックスではありますが、その効果は絶大。
日光には、体内のコレステロールを骨や歯を形成している重要な成分ビタミンDへと変化させる効果があります。
また、私たち人間に備わっている体内時計と実際に流れている地球時間は1時間も異なることをご存知でしょうか。
日光のない生活では、この1時間の差が蓄積されていき、だんだんとずれていきます。
しかし、日光によって体内時計がリセットできるため、日の光にあたることでよい生活習慣を送れます。
それが結果的に、うつ病の予防につながるというわけです。
次に紹介する予防方法は、無理をしないというもの。
非常にシンプルですが、思えばつい無理をしてしまっていたという方も多くいるかと思います。
うつ病は追い込まれた自分の防衛手段です。
極寒の吹雪のなか無理をして耐えていたら風邪をひくように、心理的負担のなかで無理をしていたらうつ病を発症してしまいます。
「逃げること」「休むこと」も、立派な生き抜く手段として、大いに取り込んでくださいね。
また、親や友達などの親しい人間とこまめに連絡を取るのも有効な予防方法です。
かの哲学者、アリストテレスの有名な言葉に「人間はポリス的動物である」というものがあります。
また、アリストテレスは「人間はポリス的動物である前に群居動物である」ともしており、人間は複数体でしか存在しえないと説きました。
実際、人間関係は精神に大きく影響します。
親や友達などの親しい人間とこまめに連絡を取り合い、良好な関係を築くことは、十分うつ病の予防になります。
最後に紹介する予防方法は趣味を見つけることです。
うつ病の根本原因は「辛い」という感情にあります。
日常の辛さ、いわば大小のストレスを忘れることができる、その辛さに勝るほど楽しめたり打ち込めたりする趣味を持っておくと、うつ病になる可能性は格段に低くなるでしょう。
ここまで、一人暮らしでのうつ病を予防する方法を4つ紹介してきました。
しかし、それらはあくまで予防方法。 実際にうつ病となってしまった場合は、自力で治そうとせず、しっかり通院してください。
また、その際は家族やパートナーとの通院をおすすめします。
というのも、通院には一般的に考えられている以上の根気と体力を要します。
支度をし、決められた時間に決められた場所へ向かい、他人と会って話さなければなりません。
うつ病になると、これが非常にしんどくなります。
また、そもそも通院や治療は未来を見据えた行為なわけですが、うつ病当事者の視野はおそろしく狭く「今」に必死です。
明日のことはほとんど頭になく、とにかく「今」の辛さで手一杯になります。
そのため、家族やパートナーの方が一緒に通院してあげることが重要といえます。
うつ病を打ち明けることは勇気が必要ですが、回復するためには家族の協力が不可欠です。
こちらの記事では、うつ病の家族への報告と対処方法を解説しています。 ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:うつ病を家族は理解してくれる?家族への報告と対処方法とは
いかがでしたか。
うつ病は、侮れない病気のひとつです。 一人暮らしの場合はとくに不安や危険性も高まります。
家族やパートナー、専門医など、周りの人に頼ることから始めるのが最適です。
YSこころのクリニックでは、うつ病の方の相談を受け付けています。
気分が落ち込んだ場合や、心がしんどい場合などはぜひ当院へ相談に来てください。
当然、一人暮らしでもうつ病になる可能性はあり、また当然、風邪と同じく一人暮らしの病気は不安がつきものです。
そこで本記事では、うつ病と一人暮らしの関係性について、リスクや予防方法まで詳しく解説します。
ストレスの多い現代を生きるうえで、うつ病の正しい知識を持っておきたい方は、ぜひ参考にしてみてください。
一人暮らしでもうつ病は克服できる?
もっとも気になるのは、一人暮らしでもうつ病は克服できるのかということでしょう。
結論からいえば、一人暮らしでうつ病を快復までもっていくのは極めて困難です。
もちろん進行度にもよりますが、うつ病は最悪の場合自殺にまで至らしめる病です。
家事もままならず、仕事も手につかず、外出もままならない。
頭の中では強いストレスや虚無感、自殺のことが飛びかっていて、そんな状況になってしまってからでは自力で治すことなど無論不可能です。
生活習慣の乱れから、二次障害を引き起こすことも少なくありません。
一人暮らしの場合は、引きこもりがちになったり、話をする相手もおらず心細かったりするので、外出したくなったときに連れ出してくれる、話したいときに話を聞いてくれる人に頼ることが大切です。
うつ病を発症して一人暮らしするリスク
では、実際に一人暮らしの人がうつ病を発症した場合、どのようなリスクがあるのでしょうか。
ここでは、とくに引き起こりやすい以下2つのリスクについて解説します。
- ・気づいてくれる人がいない
- ・生活に影響が出る
それぞれ確認していきましょう。
気づいてくれる人がいない
まずは、気づいてくれる人がいないというリスクです。 これが何を意味するか。
先ほど、一人暮らしでのうつ病は克服が困難だと話しました。
つまりはうつ病であることを自覚もできないままうつ病の苦しみに苛まれる懸念があるということです。
治療の一歩を踏み出すためには「自覚」が必須のため、苦しんでいることに気づき、通院をサポートしてくれる人の存在が大切です。
生活に影響が出る
また、生活に影響が出るというリスクも挙げられるでしょう。
うつ病になると生活エネルギーが急激になくなります。
それによって、家事や入浴など今までできていたことができなくなってしまいます。
また、料理はおろか食事も手につかず、栄養失調や生活習慣病の恐れも。
一人暮らしの場合は、うつ病になってからも生活のことを自らやらねばならない状況になってしまうため、何より「頼る」ことが大切になります。
一人暮らしでのうつ病を予防する方法
次は、一人暮らしでのうつ病を予防する方法を紹介していきます。
冒頭でも説明したように、一人暮らしでのうつ病は一度発症すると自力で寛解へ向かわせるのはほぼ不可能です。
しかし、一人暮らしの方でも日頃からうつ病を予防しておくことで、一人でも安心して暮らせます。
ここでは、とくに有効な予防方法を以下の4つ紹介しましょう。
- ・日の光にあたる
- ・無理をしない
- ・両親や友達とこまめに連絡を取る
- ・趣味を見つける
それぞれ解説していきます。
日の光にあたる
まずは日の光にあたるという方法です。
オーソドックスではありますが、その効果は絶大。
日光には、体内のコレステロールを骨や歯を形成している重要な成分ビタミンDへと変化させる効果があります。
また、私たち人間に備わっている体内時計と実際に流れている地球時間は1時間も異なることをご存知でしょうか。
日光のない生活では、この1時間の差が蓄積されていき、だんだんとずれていきます。
しかし、日光によって体内時計がリセットできるため、日の光にあたることでよい生活習慣を送れます。
それが結果的に、うつ病の予防につながるというわけです。
無理をしない
次に紹介する予防方法は、無理をしないというもの。
非常にシンプルですが、思えばつい無理をしてしまっていたという方も多くいるかと思います。
うつ病は追い込まれた自分の防衛手段です。
極寒の吹雪のなか無理をして耐えていたら風邪をひくように、心理的負担のなかで無理をしていたらうつ病を発症してしまいます。
「逃げること」「休むこと」も、立派な生き抜く手段として、大いに取り込んでくださいね。
両親や友達とこまめに連絡を取る
また、親や友達などの親しい人間とこまめに連絡を取るのも有効な予防方法です。
かの哲学者、アリストテレスの有名な言葉に「人間はポリス的動物である」というものがあります。
また、アリストテレスは「人間はポリス的動物である前に群居動物である」ともしており、人間は複数体でしか存在しえないと説きました。
実際、人間関係は精神に大きく影響します。
親や友達などの親しい人間とこまめに連絡を取り合い、良好な関係を築くことは、十分うつ病の予防になります。
趣味を見つける
最後に紹介する予防方法は趣味を見つけることです。
うつ病の根本原因は「辛い」という感情にあります。
日常の辛さ、いわば大小のストレスを忘れることができる、その辛さに勝るほど楽しめたり打ち込めたりする趣味を持っておくと、うつ病になる可能性は格段に低くなるでしょう。
家族やパートナーと通院した方がいい理由
ここまで、一人暮らしでのうつ病を予防する方法を4つ紹介してきました。
しかし、それらはあくまで予防方法。 実際にうつ病となってしまった場合は、自力で治そうとせず、しっかり通院してください。
また、その際は家族やパートナーとの通院をおすすめします。
というのも、通院には一般的に考えられている以上の根気と体力を要します。
支度をし、決められた時間に決められた場所へ向かい、他人と会って話さなければなりません。
うつ病になると、これが非常にしんどくなります。
また、そもそも通院や治療は未来を見据えた行為なわけですが、うつ病当事者の視野はおそろしく狭く「今」に必死です。
明日のことはほとんど頭になく、とにかく「今」の辛さで手一杯になります。
そのため、家族やパートナーの方が一緒に通院してあげることが重要といえます。
うつ病を打ち明けることは勇気が必要ですが、回復するためには家族の協力が不可欠です。
こちらの記事では、うつ病の家族への報告と対処方法を解説しています。 ぜひ参考にしてみてください。
関連記事:うつ病を家族は理解してくれる?家族への報告と対処方法とは
一人暮らしでうつ病にかかったらまず頼ることから
いかがでしたか。
うつ病は、侮れない病気のひとつです。 一人暮らしの場合はとくに不安や危険性も高まります。
家族やパートナー、専門医など、周りの人に頼ることから始めるのが最適です。
YSこころのクリニックでは、うつ病の方の相談を受け付けています。
気分が落ち込んだ場合や、心がしんどい場合などはぜひ当院へ相談に来てください。
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