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コラム2021/10/14

うつ病が原因で眠れない時の対処法について解説

うつ病には、心のトラブルと身体のトラブルを含めて、さまざまなタイプの症状を引き起こします。

そしてそのなかでも、特に多くの患者が悩まされている症状のひとつが、「睡眠障害」です。

睡眠障害にはいくつかのタイプがあり、うつ病の場合はどのタイプになりやすいのかを理解しておくことが大切でしょう。

不眠障害の原因がうつ病だとわかれば、治療中に取るべき行動もおのずと決まってくるものです。


この記事では、うつ病が原因でなった睡眠障害の主なタイプや、改善のために必要なことを紹介します。

うつ病が原因の睡眠障害に悩まされている方は、ご参考にしていただければ幸いです。

 

うつ病で寝れない人の特徴


うつ病で眠れない人は、主に4つのタイプにわけられます。


【寝れない人の4つの特徴】

・入眠障害

・中途覚醒

・早朝覚醒

・熟眠障害

 

ここでは、それぞれのタイプについて説明します。

 

入眠障害

 

入眠障害とは、布団やベッドに入っても眠いと感じず、結果としてなかなか寝付けないタイプです。

具体的には眠りにつくまでに30分〜1時間以上かかってしまい、さらに寝れないことに苦痛を感じてしまいます。

いわゆる「寝付きが悪い」状態のことで、うつ病によって寝れないと訴える人のなかでも最も多いタイプです。

床についても身体が眠る態勢に入れていないことが原因であり、悩みごとや心配事などが思い浮かんで目がさえてしまいます。

 

中途覚醒

 

眠りが浅く、睡眠の途中で何度も目が覚めてしまう状態です。

夜中に何度も目が覚めてしまい、そこからはなかなか寝付けなくなってしまいます。

年齢を重ねるほどに眠りが徐々に浅くなるため、うつ病でなくても目覚めやすくはなるものです。


中途覚醒は日本人男性が悩む不眠のタイプで最も多く、特に中高年や高齢者に多くみられるタイプです。

必要としている睡眠時間に比べ、寝れずに横になったまま起きている時間が長すぎると発生します。

 

早朝覚醒

 

朝早くに目が覚めてしまう睡眠障害のタイプです。

具体的には、自分が起きたいと思っている時間よりも2時間以上早く起きてしまうのであれば、早朝覚醒だと判断できます。

早朝に目が覚めてももう一度眠れたらよいのですが、この場合は、起きて以降は眠れません。


年齢を重ねると体内時計のリズムが前にずれていきやすく、夜起きているのもつらくなるため、早寝早起きになってしまう傾向はあります。

高齢者には多い症状ですが、うつ病患者にも多くみられる症状のひとつです。

うつ病に特徴的であるため、この症状が出たときにはうつ病の可能性が疑われます。

 

熟眠障害

 

ある程度の時間眠っているのに、起きた後にしっかり寝た感覚を得られないタイプを指します。

睡眠時無呼吸症候群や周期性四肢運動障害など、睡眠中に症状が発現する病気が関係していることが多い状態です。


本人は気づきにくく、他のタイプの不眠症にも一緒にかかっている可能性が高いでしょう。

うつ病以外の原因である可能性も高いタイプだと考えられます。

 

うつ病で眠れないときにすべきこと

 


ここでは、うつ病で眠れないときにすべきことを紹介します。

 

考え方を変える

 

うつ病で眠れない際には、無理をしすぎない考え方に変えることがとても大切です。

やろうと思ったことでも、負担が大きいと感じたら途中で誰かにお願いしても構わないのです。


睡眠に置き換えると、「○○時間寝る!」と睡眠時間にこだわることは避け、眠くないのなら無理に寝なくてよいと考えましょう

できないことは無理にやろうとせず、目標の半分くらいも達成できたらOKと構えておくことをおすすめします。

「寝たいときに寝る」くらいの楽なスタンスでいた方が、回復には好影響です。

 

生活習慣を変える

 

生活習慣を変えることも、とても重要な要素です。

運動の習慣を持ち、起きたらカーテンを全開にして日の光を浴びるなど、健康的な習慣を意識するとよいでしょう。

また、寝る前にお酒やたばこを楽しんだり、パソコンやスマホを触っていたりした人は、少し控えてみることも大切です。

ただし、先ほどお話しした通り、「目標の半分でOK」と楽に構えることが重要でしょう。

気を楽にして、できることから取り入れていくのがベストです。

 

深刻なら精神療法や薬物治療も

 

もし症状が改善せず深刻なままなら、医療機関を受診して薬物治療や精神療法を受けることも重要です。

うつ病が原因の睡眠障害ならば、抗うつ剤によって改善する可能性があります。

薬の服用に、抵抗感がある方も少なくないでしょう。

しかし近年では副作用や依存性を抑えた薬も増えているため、一度医師に相談してみることをおすすめします。

 

深呼吸をする

「早く眠らないと」と思って焦ってしまうのはよくありません。 焦ってしまうと、心理的ストレスを受けます。
ストレスを受けてしまうと交感神経が活発になり、脳が興奮状態になります。

興奮状態を抑えるためにも、一度深呼吸をしてみましょう。
深呼吸は副交感神経を刺激するため、交感神経の働きを抑えてくれます。
深呼吸を繰り返して、興奮状態からリラックス状態まで体を戻してあげましょう。

ヒーリングミュージックをかける

眠りにつくためには、リラックスした状態が必要です。
どうしても寝付けない夜は、ヒーリングミュージックを聴いてみましょう。

人間の脳波は起きている時と寝ている時では異なります。
起きている時は、β波を出しますが、眠りにつく時にα波に切り替わります。
この切り替えを、音楽や音で行い、睡眠を促していきましょう。
眠りにつく時に出るα波は、自然界の音と似ているそうです。

例えば、雨の音や波の音といった普段耳にしている自然界の音が挙げられます。
音楽や音を長時間聴き続けるとかえって脳波に刺激を与えてしまうため、30分程度を目安にしてください。

うつ病で眠れないと起こりうるデメリット

うつ病の症状として、不眠や睡眠障害が挙げられます。 睡眠は私たちが生活していくうえでとても重要です。
うつ病が発症して、寝付けない日や睡眠時間が減ってしまった方も居ます。

実際にうつ病で眠れない日が続くと、体にどのようなデメリットがあるのでしょうか。
それぞれ詳しくご紹介していきます。

うつ病が悪化してしまう

睡眠時間や睡眠の質の低下は、うつ病を悪化させてしまうと研究結果で発表されています。
 そもそも、不眠や睡眠障害がストレスとなって、うつ病を発症してしまう場合もあります。
寝れないといった不安な感情が、本人も気付かないうちに体のストレスになっているようです。

眠れない日が続いている場合は、体のためにも一度医療機関を受診しましょう。


病気にかかるリスクが上がる

不眠や睡眠障害から起こる病気のリスクは多くの研究で発表されています。
睡眠時間が6時間以下の人は、6時間以上の人と比べて、病気の発症リスクが数倍にも跳ね上がります。

睡眠時間が6時間以下の人の発症リスクについて、6時間以上の人と比較して表にまとめました。

病名 発症リスク
6倍
脳卒中 4倍
心筋梗塞 3倍
高血圧 2倍
糖尿病 3倍
風邪 5倍
このような研究が発表されています。
このように、不眠や睡眠障害から起こる病気のリスクは非常に高いです。
今は大丈夫でも、十数年後にご自身の体に著しく変化が現れてくるでしょう。

健康に長生きしていきたい方は、専門医に相談してみましょう。

うつ病と過眠の関係性

今回の記事ではうつ病と診断された際の仕事やライフスタイルの見直しについてご紹介しました。
うつ病を軽視せずきちんと治療に専念できる環境を作ることは非常に重要です。

 また下の記事では過眠の原因となる疾患とうつ病の関係性について詳しく解説しているのでぜひ参考にしてください。


あなたのお悩みをまずはご相談ください

 

いかがでしょうか。

この記事を読むことで、うつ病によって寝れない場合の症状や対処法について理解が深められたと思います。

うつ病が原因で不眠障害になっているのなら、気持ちを楽にしてできることから変えていくことが重要でしょう。

 

YSこころのクリニックでは、うつ病で苦しい思いをされている方に対して独自のメソッドで治療を提供しています。

さまざまな患者さまの悩みと向き合い、一緒に治療を進めていますので、睡眠障害でお悩みの方はご相談していただければ幸いです。


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